平成27年度豊かな地域福祉づくり推進事業補助金実績報告書
事業名:「市民後見人養成講座」
1 事業の目的
市民後見と口では簡単に言いますが、ある程度高齢になってから勉強し始め、実施するのですが、お互いに年齢を重ねていきます。休む時間はありません。次から次と市民後見人を育てていかなければなりません。
本来は国・県・市・社協が積極的に行わなければならない事、出来ないなら私ども市民がやるしかないのです。目指すところは同じ、地域に暮らしている人は地域の人が助ける、まさしく厚生労働省がめざす地域包括ケアシステムの考え方です。地域で市民後見の養成が始まり実際に後見活動が出来る人が増えれば、高齢者・障がい者が安心安全に地域で暮らしていける。
国の施策、法律に鑑み市民後見=ボランティアでなく、地域住民が後見に関する制度、法律、事例や対象者理解を学び、施設体験を通し正しく学ぶことにより、きちんとした位置付けで業務を遂行していけることを目的とする。
2 事業内容
(1)事業の概要
【市民後見人養成講座】
①20回の講座とし
②1講座75分
③1日4講座とする
④施設体験を2回実施 1回4時間
特別養護老人ホーム・障がい者施設各1回とする
⑤成年後見模擬申請の実施を行う。
(2)事業の流れ
【日程】
【市民後見人養成講座参加者職業及び資格】
【受講風景】
【施設体験】1回四時間を2回実施
・さくらデイサービス(利用者さんと一緒に体操など)
・みどりの風(利用者さんと一緒にヨガ)
(3)連携・協力機関
埼玉県市民後見推進協議会/三郷市
3 成果及び今後の展開
(1)講座に参加した方々が学習を進める中で、言葉として聞いていた成年後見制度が、これから迎えよう
としている2025年問題である、高齢化社会に必要なことを理解され、それを自分たちが担うことの
責任の重大性を学習できた。
(2)成年後見制度は単に一NPOが頑張ればよいという問題ではなく、市役所、地域包括、社協その他関係
するところが、市民のことを思い手をつなぎ進めていかなければならいことを学習できた。
(3)かなりの受講生が講座終了後「NPOで活動しましょう」と言ってくださいました。三郷団地は独居高
齢者が多く、今後後見が必要な方がどんどん増えてきます。安心して住み慣れたところで人生を全う
できるよう、お世話できるかたが増えたことは多いなる成果である。
(4)この市民後見人養成講座で学習して埼玉県の中でも、一生懸命後見活動をしている市・社会福祉協議
会があれば、そうではない市・社会福祉協議会があることがわかりました。では自分の暮らしている
三郷市はどうなのか?
(5)後見制度そのものが何なのか、住民の方で理解されている方はまだ少ない。
そこで次のことを展開
していきたいと思います。
①三郷団地自治会と協力して成年後見制度を啓蒙し、独居老人に理解してもらうようにします。
②民生委員・病院・高齢者施設・地域包括と連携して高齢者の見守りと後見活動を行います。
④三郷団地地域の人の後見に関する相談に貢献できる人材の育成をします。
⑤地域包括システムの中心として活動できるよう人材を育成いたします。
近況報告 2016.5.30
終了後ほとんどの方が特定非営利活動法人 いきいきネットネットに入会し、後見部でさらなる勉強を始めました。
【活動内容】
★第2日曜日 後見部勉強会 午前10時から12時まで。
★第4日曜日 市役所受託事業 成年後見相談会 終了後相談内容の検討会を実施しております。
掲載記事
(1)東武よみうり7月14日号・みさと広報8月号
(2)パンフレット(募集・HP)※画像クリックで拡大できます
【市民後見人養成講座卒業式】瑞沼市民センター
祝辞:
答辞:卒業生代表
集合写真:
卒業式終了後講師を交えて祝賀会: